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大変ご無沙汰しております。
年明けすぐから、公私ともに忙しくなってしまい
なかなかこちらの更新が進まなくて申し訳ありませんでした。

その間も暖かいお言葉沢山いただいて、すごく嬉しかったし、
励みになりました。

そして・・・あんなに楽しみにしていたドラマもあっという間に
終わってしまい・・・かなり寂しい近頃の金曜夜です。

さて、「もう一度恋をして act.36」UPいたします。
お待たせしたにもかかわらず、短くて申し訳ありません。
少しずつですが、まめにアップできるようにしていきたいと
思っております。

お時間のあるときにどうぞ。
髪の色も、目の色も、耳に入ってくる言葉も・・・違う。
当たり前だけどね。

入国審査、税関を通って目の前に広がる光景に、小さいため息を一つ落とす。

はぁ、本当に来ちゃった。
NYなんて何年ぶりなんだろう。高等部の頃、司を追いかけてきて以来よね。
それにしても、みんななんてナイスボディなの?
私なんてまるで中学生ね。


辺りをぐるっと見渡しても、知っている人はいない。
西田さんがどなたかお迎えを寄越してくださるのだからここで待ってよう。

私は目に付いた椅子にちょこんと座り、荷物を目の前に引き寄せる。
行き交う人をぼんやりと眺めていると、目の前に黒い影が映る。
ゆっくりと目線を上げると、そこには2ヶ月ぶりに見る愛しい人の不敵な笑顔。

「あら、久しぶりね。」

私はわざとぶっきらぼうに声をかける。
本当は迎えに来てくれたのが思いがけず司本人だったのが嬉しいし、
無事だったことも嬉しい。
それでもって、ほのかに香る彼のコロンの香りで頭がくらくらしていて、
ぎゅっとして欲しくなった。
なのに・・・こんな時の私は素直じゃない。

「おいおい、それが2ヶ月ぶりにあったフィアンセに掛ける言葉か?」

司は大きな身体を腰の辺りで曲げるようにして、私の顔を覗き込む。
からかうようにくすくす笑っているのが、癪に障る。

「フィアンセって自覚あったのね?連絡の一つも寄越さないで。
 私これでも結構心配してたのよ?」

綺麗な顔を睨み付けながら言葉を掛ける。

「わりぃ。ちょっと色々やってた。それについてはまた説明するよ。
 それより行こうぜ、車待たせてるし。荷物はこれだけか?」


私の目の前にある荷物を指さす司。

こくんと頷くと、「相変わらずシンプルな奴だな」と少し笑って、
そのままその荷物を右手で持ち、左手で私の右手を取る。

久しぶりに触れる大きな手が、トゲトゲしていた私の心を溶かしていく。
結構私も甘ちゃんなんだ。こんな小さな事が嬉しいなんて。
口元がゆるみそうになるのを必死で耐えながら、小走りに付いていく。


ゲートの外には相変わらず大きなリムジンが横付けされていて、
運転手さんと西田さんが深くお辞儀をしながら待っていてくれた。


「牧野様、ようこそおいで下さいました。お疲れでしょうが、ご連絡していたとおりこれから会議がございますので宜しくお願いいたします。
こちらが、本日の資料でございます。会議までは2時間ございますので
お目通し下さい。あと、お荷物は今すぐ必要なものはお手元にお持ちいただいて、その他のものはご用意いたしましたお部屋の方に運ばせていただきます。」

司と手を繋いだままだったことに気がついて、私はあわてて手をふりほどき、西田さんに深々と頭を下げた。

「こちらこそお世話になります。どうぞご指導下さい。」

西田さんは

「司様はこの2ヶ月本当に頑張られました。牧野様にとってはお寂しい時間だったと思いますが、お許し下さいませ。今日からはプライベートではゆっくりお過ごし下さい。」

と司の顔にちらっと視線を投げかけてふっと笑みを零した。

「西田。余計なことは言わなくていい。」

司は少し西田さんを睨み付ける。くすくす笑っている西田さん。
そんなやりとりでも二人が今やベストパートナーだと言うことがよく解る。
新年明けましておめでとうございます。
ラブラブな司とつくしを書いて行きたいと思いますので、
今年も暖かく見守っていただければ幸いです。


昨日のドラマ良かったですね。
仕事を終えるのが思ったより遅くなってしまって、
間に合わないかとドキドキしてしまいました。
でも無事に最初から見ましたよ!
潤くんの表情がすごく良かったですね。
これから楽しみです。


さて、「もう一度恋をして act.35」UPいたします。
お時間のあるときにどうぞ。
あの日から2ヶ月。

道明寺家に認められた2週間後には、あわただしく結納を交わした。
信じられないことに、ラオウと魔女がパパとママの住むマンション管理人室にまで足を運び、
「お嬢さんを道明寺家の嫁にいただきたい」
と頭を下げた。
置く場所に困るほどの結納品と(聞いたこともない)小切手の結納金。
パパとママは緊張するやら恐縮するやらとにかく大変だった。
でも、会食も入れてわずか3時間のためにわざわざNYから帰国してくれたラオウと魔女。
私は正直うれしかった。


当初の予定より1ヶ月早くプロジェクトが終了した司。
西田さん曰く「牧野様が絡むと司様は実力以上の力を発揮されますから」状態だったらしい。
とにかく、早く終わったからにはNYに戻ってこいってことになり、
結納が終わると共にNYへと帰ってしまった。

当然結納の日の夜はお約束のように司に拉致られて、その・・・一晩中・・ね?
名残を惜しんだわけで・・・。

NYに戻った司は、無事取締役会での総帥承認も終えて、世界中を挨拶回りしているらしい。

「らしい」っていうのは、結納の日を境にこの2ヶ月というもの司から連絡がないから。

私は2週間前に当初の予定通り無事三笠商事を退職したというのに・・・あんのバカ男は
連絡の一つも寄越さない。

で、今私はNY行きの飛行機の中。

西田さんから退職日に送られてきたのは、航空券と道明寺グループ本社NY本社への採用通知書。そして、NYに着かれたらお疲れとは思いますがそのまま道明寺NYへ出社して欲しいという旨と
空港には迎えの車をご用意しますとのメモ。

司はいったい何をしているの?どこにいるの?何で連絡くれないの?

私は左手の指輪を軽く指ではじき、睡眠をとることに決めた。私にとっても企業戦士として一から
勉強となる決戦の地NY。戦いに勝つためにも体調は万全に整えないとね。

でも・・・気になることが一つ。
それは、ラオウに挨拶したときに「総帥就任会見の時に婚約を発表するように」と言われていたのに、
司は婚約発表どころか総帥就任会見もしていないこと。
挨拶回りをしているって事は、総帥になることには変わりないって事だよね?
司にとって新しい道明寺を作るために必要なはずなのに・・・何でだろう。

そんなことを考えていると結局さほど睡眠もとれずじまい。私は化粧室で持ってきたスーツに着替え、
髪をアップにし、お化粧をし、パンプスに履き替える。戦闘モード全開。

司に会ったら絶対文句言ってやる!!

私は意を決してNYケネディ空港に降り立った。
お義父さまに呼ばれて、お義母さまと司が再び部屋へ入ってくる。

少し目の赤い私を見て司が

「お父さん!つくしに何したんですか!」

と怒っている。いや、あなたのことをお願いされたんですけど・・・

「つくしさんに、司をよろしく頼むとお願いしたらね、
 嫌だと泣かれてしまったんだよ・・・」

「な・・・んだって?」

「ははっ嘘だ。冗談だよ。そんなことより司、君はつくさんにまだエンゲージリングも
 贈ってないそうじゃないか」

司が私の方を見てバツの悪そうな顔をする。

「悪い。つくし。親父に言われたからって訳じゃないが・・・」

そういいながら水色の小箱をジャケットの内ポケットから出してくる。

「つくし。俺と結婚してくれ。お前につりあういい男になるから」

そういって、小箱を開けて中からキラキラと光るリングを取り出した。

「返事は?」

私は・・・嬉しかった。高校生の頃はあんなに反対されていたのに、
今こうやって司のご両親にも認められて、ちょっと恥ずかしいけど、
そのご両親の前でもう一度プロポーズされて・・・

「つかさ・・・ありがとうございます。よろしくお願いします」

司が私の左手を取って、薬指にリングを嵌めてくれた。私は泣いてしまった。

「司、つくしさん、おめでとう。これは、私からよ」

お義母さまが私に赤い小箱を渡してくれた。

「開けてくださるかしら?」

泣き顔のまま、その小箱をそっと開けると、そこには鈴蘭のようなデザインで
大きく白く輝くパールとそれに負けないくらい大きなダイヤモンドがつき、
その周りには小粒(もちろん普通で考えれば十分大きい)のダイヤが周囲を
グルッと囲んだ一目で高価なものとわかるリングがあった。

「これは?」

「道明寺家の当主の嫁に代々伝わる指輪よ。私もこの家に嫁いできたときに
 お義母さまからいただきました。今度はあなたが持つ番です」

「お義母さま・・・」

「左手には司から贈られたエンゲージリングを。これは右手で良いわ。
 節目節目の行事にはつけていらっしゃい。代々の道明寺の嫁がこの指輪を
 身に着けることで幸運を手に入れてきたのよ。ただの偶然でしょうけどね。
 いざと言う時はこれを売ればそこそこの生活もできるでしょう?」

最後はふふっと悪戯っぽく笑うお義母さま。「いざと言う時」何てこの巨大な
家には無縁のものなんだろうけど、そうやって代々の嫁に暗に家を守ることを
教えてきたリングなのかもしれない。


「ありがとうございます。大切にいたします」

「では、早速つけて下さるかしら?つくしさんは指が細いから中指が似合いそうね」

お義母さまはそういって私の右手中指にそのリングを嵌めてくださった。

司が私の肩を優しく抱いてくれる。司の顔を見上げながら、私は微笑んだ。
心から幸せだと思った。


「では、食事にしようか。そろそろ桔平くんと椿も帰ってくる頃だろう」



程なく帰宅した椿お姉さんは、私の顔を見るなりぽろぽろと美しい涙を流して、

「やっと、つくしちゃんが私の元に返ってきてくれた」

と言った。その言葉を聴いて司が

「姉ちゃんのものじゃねぇ!つくしは俺のだ!」

「良いじゃない。つくしちゃんを妹にするのがわたしの夢だったんだから!」

とあの頃と変わらない鉄拳を司にお見舞いしていた。
それを横で見ていたお義兄さんの桔平さんは、笑いを堪えている。

「「司叔父様!おめでとうございます!つくしお姉さま、仲良くしてください」」
隼人君と彩名ちゃんも私を歓迎してくれた。


食事の準備が整うまでの合間を見て、タマさんに会いに行った。
タマさんは足腰が弱くなったものの思ったより元気そうだった。

「つくし、早く坊ちゃんのお子をみせておくれよ」

笑ってそういってくれたが、タマさんの目は真剣だった。・・・はい。頑張ります。

「先輩も無理しないでくださいね。いつまでも若いつもりでいちゃダメですよ?」

「まぁ、お邸の仕事はできなくても、身の回りのことはできるだけするつもりだよ。
 まだまだ寝たきりになんてなれないからねぇ」

相変わらずの先輩。本当に身体に気をつけてね・・・それにしても100歳近く
になってこの元気。凄すぎるわ。



・・・・そして、このディナーを迎えたってわけ。

「つくしさん、道明寺へはいつ入社するのかね?」

ラオウに聞かれる。

「はい。三笠商事の退社日が10月15日に決定しましたので、
 その後のなるべく早い時期にNYへ行こうと思っております」

「そうか。司、今度の臨時取締役会が9月30日に決まったよ。
 そこで君への全権委譲を承認してもらうからそのつもりで」

「はい」

「それで・・・だ、司はつくしさんとの結婚はいつするつもりだ?」

「つくしが仕事に慣れてから・・・と思っておりますが?」

「婚約会見は総帥就任会見と同時に行いなさい。結婚もなるべく早くしてくれないか?」

「なぜです?」

「それは・・・ねぇつくしさん」

ラオウが私に向かってウィンクする。お義父さま・・・。

「・・・あのね?司。お義父さまもお義母さまも孫の顔が早く見たいんですって」

私は顔が赤くなるのを感じながら司に小声で告げた。

「孫!」

司は呆れたような声を挙げて、お義父さまとお義母さまを見ている。

「ガキが欲しいんだったら別に結婚しなくたって解決できるだろ?」

「このバカ男!なんてこと言うのよ!恥ずかしい」

「今更なに照れてるんだ!」

「司!教育上そういうことは言わないで欲しいわ!恥ずかしい。ねぇ桔平さん?」

「ははっ、いやぁ司君のそんな顔初めて見ましたよ」

桔平さんはそういって愉快そうに笑っていた。

あの化け物のような道明寺家が私を優しく迎え入れてくれた記念すべき日だった。

司が重厚な扉を開ける。
そこは書斎で、手前に高価そうな黒い皮のソファーセット。
その奥に大きな執務机がどーんとあった。

・・・そして、その机の向こう側に椅子に座る紳士とその横に立っている淑女。
ただならぬオーラを放つ二人。司の・・・ご両親。

「お父さん、お母さんお久しぶりです」

「あぁ、どうだプロジェクトの方は?」」

「順調です。ご安心ください」

「そうか、で、そちらの素敵なお嬢さんは?」

「牧野つくしさん。私の大切な女です」

「ほう、それはそれは」

ラオウが愉快そうな顔で笑っている。

「はじめまして牧野つくしと申します」

「司の父の猛(たける)です」

「楓社長、大変ご無沙汰しております」

「本当、牧野さんお久しぶりね。あなたのご活躍は色々きいておりますわ」

「ありがとうございます」

「司、おかけなさい。牧野さんもお座りください」

私は司に促されてそのソファーに座った。



初めてお会いするラオウは素敵な紳士だった。司より少し低い背丈、
少し癖のあるシルバーグレーが混じった髪、黒くて鋭い光を放つ瞳・・・
そして圧倒的な威圧感を纏っている。

「お父さん、お母さん今日はご報告がありやって参りました。私が総帥に就任し、
然るべき時が来たら、彼女と・・・牧野つくしさんと結婚いたします」

「ほう。司もついに身を固める気になったのか?」

「あなた・・・」

「あんなに遊んでいたのに、日本に帰ってその気配がないと思ったら・・・随分急だな」

「あなた。つくしさんの前でなんて事を!それに、司とつくしさんにとっては
急ではないのですよ?ね?司、つくしさん」

驚いた。魔女が私たちの報告に理解を示している。

「お父さん、お母さんがおっしゃっているように、私たちの結婚は急な話ではありません」

「あぁ、知っているさ。つくしさん、あなたはこんな男でいいのかね?」

私は司の手を握りしめて意を決して応えた。

「私は、司さん以外の男性と結婚する気持ちはありません」

「そうですか。楓、司、つくしさんと2人で話をさせてくれないか?」

「あなた?」

「お父さん、つくしに変なことしたら許しませんよ」

「ははっ、大丈夫だ。息子の女に手を出すほど私は女性に困ってはいないよ」

「あなた!」

楓社長が拗ねたような声を出している。

「ほら、奥様だけで十分だ」

軽くウィンクをするラオウ・・・。目が離せない。




魔女と司が部屋を出ると、ラオウが話を切り出した。

「つくしさん。司とは英徳の高等部で知り合ったらしいね。
 どうにも手をつけることができなかった暴君の司の根性をたたき直したと
 聞いているよ。楓からひどい仕打ちを受けたことも。
 楓のしたことは本当に悪かったね。私からもお詫びします。
 そして、司を救ってくれてありがとう」

「そんなこと・・・」

「司はNYに来た時は本当に頑張ってくれたよ。司のあの時の頑張りが、
 今の司の地位を築いている。君のおかげだね。
 君の話を聞いたのは、君と司が別れた後だった。椿から聞いたよ。
 司を心から支えてくれていた女性がいたことを。どんなに素敵な女性だったかも」

「お姉さんから・・・ですか?」

「あぁ。あの頃、私の体調はずっと優れなくてね。司には予想以上のプレッシャーが
 掛かっていたと思うよ。何しろ経済界ではまだまだ駆け出しの20歳そこらの
 ジュニアだ。色んな輩があわよくばと狙い集まってくるしね。
 司は本当に頑張ってくれた。その犠牲できっと君と別れることになったんだろうね」

「そんな。私も司さんも幼かったんです。私は司さんの仕事のことさえ
 理解することができませんでしたから」

「でも、その後君は大変な努力をして三笠商事に就職したそうじゃないか」

「はい。司さんの手は離してしまいましたが、どうしても司さんを忘れることは
 できませんでした。彼とおつきあいすることで、私は新しい世界の存在を
 知りました。私はこの世界をもっともっと知りたいと思いました。
 この世界で頑張っていればいつかは司さんにまた会えるのではないかと」

涙がこぼれた。つらかった日々が思い出された。
ラオウがハンカチを差し出してくれる。それは司の香りとは違うけど、
安心する香りがした。

「すみません。グスっ・・・ありがとうございます。
 私、楓社長の凄さがわかったんです。仕事をして初めて、楓社長が守ろうと
 した「道明寺」や、司が立ち向かおうとした「道明寺」がどんなに巨大な
 ものなのか。私、楓社長を目標に仕事をしてきました」


「そうか。楓が目標か。楓が聞いたらきっと喜ぶよ」

ラオウが、私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。まるで小さい子供をあやすように。

「つくしさん。司をお願いするよ。君と別れた後少々女遊びが過ぎたようだが、
 君の事を忘れていないことは私も楓も良く解っていた。
 楓や西田が言うとおり、君さえいてくれれば司はいくらでも力を出す。
 どうか、司を幸せにしてやってください。
 そして司に温かい家庭を教えてあげてください」

「道明寺社長・・・」


「つくしさん、私のことはお義父さんと呼んでくれないのかな?
 楓のこともお義母さんと呼んでやってくれ」


「いいのですか?」

「もちろんだ」

「ありがとうございます」

「あと、司との結婚の時期だが・・・」

「はい」

「司の総帥就任会見で婚約も発表して、早く結婚してくれないかな?」

「あの?なぜですか?」

「いやいや、隼人と彩名が生まれた時、私たちはおじいちゃん、おばあちゃんとして
 何もしてやれなくってね。その・・・司とつくしさんの子供が生まれたら、
 孫というものとゆっくり遊んで過ごしてみてくてね」

「孫!」

「ダメかな?」

「あの・・・司さんと相談していただけますか?私1人では決めかねます」

「そうだな。よし、司を説得するとしよう」

ふふっラオウと魔女が孫と遊びたいだなんて想像もしなかった。

「では、司と楓を呼ぶとしますか」

「はい」

「おや、ところでエンゲージリングはどうしたんだね?」

「えっ?エンゲージリングですか?」

「まさか、司はまだ用意していないのかね!
 全く司は男としてなっとらん!惚れぬいた女になんてことだ」

ラオウは呆れたような声を出して、インターフォンで司と楓社長を呼んでいた。